スクラップは鉄と非鉄に大きく分類され、それぞれに多様な種類が存在します。スクラップの分類は、発生源や構造、材質、サイズ、重量、不純物の有無などによって決まり、取引や買取価格にも大きく影響します。鉄スクラップは一般的な検収規格に基づき、H1、H2、h4、pなど細かく等級化されています。非鉄金属は銅・アルミ・ステンレスなどが代表で、素材ごとに特徴や価値が異なります。
鉄スクラップ 種類一覧(ヘビー・プレス・シュレッダー・新断・鋼ダライ粉)
鉄スクラップには複数の種類が存在し、それぞれ特性や用途が異なります。主な種類は以下の通りです。
| 種類 |
主な特徴 |
代表的な用途 |
| 新断 |
工場発生の未使用端材。塗装や油なしで高純度 |
製鋼原料 |
| ヘビー(H1〜p) |
分厚い鋼板や構造物の解体材。等級で寸法・重量が異なる |
建築・解体現場など |
| プレス |
鋼板を圧縮加工したブロック状 |
自動車・家電解体から発生 |
| シュレッダー |
自動車や廃家電を破砕し選別 |
再資源化原料 |
| 鋼ダライ粉 |
金属加工時の切削くずやチップ |
鋳物原料、再溶解 |
スクラップ H1 H2 h4 p の寸法・重量・母材違い
H1からpは鉄スクラップの等級であり、寸法や重量、不純物の基準で分類されます。
| 等級 |
寸法・重量 |
主な母材 |
特徴 |
| H1 |
500×1200mm以内、重さ1000kg以下 |
厚鋼板・H形鋼 |
高品質、単価も高い |
| H2 |
500×1200mm以内、重さ1000kg以下 |
形鋼・鉄筋 |
H1よりやや軽量 |
| h4 |
500×1200mm以内、重さ1000kg以下 |
軽量形鋼・ガードレール |
軽量で流通量多い |
| p |
500×1200mm以内、重さ1000kg以下 |
薄板・ワイヤー |
最も軽量、単価低め |
鉄スクラップの等級を正しく把握することが高価買取のポイントです。
銑スクラップ・鋳物スクラップの分類(上銑・並銑・故断)
鋳物や銑鉄スクラップは、鉄くずの中でも特殊な分類となります。
| 分類 |
主な特徴 |
代表例 |
| 上銑 |
高品質な鋳物・銑鉄くず |
モーターブロック・機械部品 |
| 並銑 |
一般的な鋳物くず |
廃鋳物部品 |
| 故断 |
老朽化した鋳物や銑鉄の破断材 |
古い機械やパイプ |
これらは再溶解用原料として重要です。
非鉄スクラップ 種類一覧(アルミ・銅・ステンレス・真鍮・砲金)
非鉄スクラップは鉄以外の金属で、リサイクル業界でも高価値な資源として扱われます。主な種類は以下の通りです。
| 種類 |
特徴 |
代表的な発生源 |
| アルミ |
軽量で白銀色。腐食に強い |
サッシ、ホイール、缶 |
| 銅 |
赤褐色で重い。導電性が高い |
電線、水道管 |
| ステンレス |
光沢が強くサビに強い |
厨房設備、車両部品 |
| 真鍮 |
黄土色、銅と亜鉛の合金 |
水道部品、装飾品 |
| 砲金 |
赤金色、銅と錫の合金 |
バルブ、ポンプ部品 |
アルミ スクラップ 種類と銅 スクラップ 種類の特徴
アルミと銅は非鉄金属の中でも代表的なリサイクル資源です。
アルミスクラップ
- サッシ用、ホイール、缶、エンジン部品など種類が豊富
- 軽量で加工しやすく、建設や自動車分野で広く利用
銅スクラップ
- ピカ銅(1号銅)は被覆のない純銅で最高値
- 電線や銅管、モーター巻線などが主な発生源
- 被覆付きの電線スクラップは銅含有量で単価が変動
ステンレス スクラップ 種類・雑線・電線スクラップの分類
ステンレスや雑線・電線スクラップも重要な非鉄資源です。
ステンレススクラップ
- 18-8ステンレス(SUS304)が主流
- 磁石に反応しにくく、厨房・医療・自動車部品など幅広く利用
雑線・電線スクラップ
- 雑線は様々な種類の電線が混在したもの
- 被覆を剥いたピカ銅や、被覆付きの電線は銅含有率で細かく分けられる
- 高純度なものほど価値が高く、工場や解体現場から多く排出される
金属スクラップの種類ごとの特徴と正確な分別は、資源の有効活用と高価買取のために非常に重要です。