スクラップモーター買取価格の差は解体で決まる!高く売る非鉄金属の見極め方

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著者:アールニーズ株式会社
03スクラップ モーター

「解体して銅線を取り出せば高く売れるって本当?」「そもそも黒モーターって何?」そんな疑問や不安を抱えたまま、買取業者にモーターを持ち込んでいませんか。

 

実は、モーターに含まれる非鉄金属や銅の含有率、解体の有無、さらにはモーターの種類によって、買取価格は最大で2倍以上の差が出ることもあるのです。例えば、油抜きされた黒モーターと解体されていないものでは、業者の評価は大きく変わります。

 

このようなスクラップモーターの買取は、単なる金属回収ではなく、リサイクル資源としての価値評価と選別技術が問われる専門的な分野。工場や設備から出る大型モーター、小型家電に使われる雑品モーター、さらには水中ポンプなど、それぞれの品目ごとに最適な処分・売却方法があるのです。

 

この記事では、モーター解体に必要な工具の選び方から、銅線含有率を見極めるプロの目線、そして損をしないための価格比較まで、実務的な情報を徹底的に解説していきます。

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アールニーズ株式会社は、金属スクラップのリサイクルを専門とする企業です。不要になった金属製品や工場廃材などを回収し、適切な処理を行うことで、環境保護と資源の有効活用に貢献しています。金属スクラップの買取を通じて、法人・個人問わず、持続可能なリサイクルシステムを提供しています。高価買取と迅速な対応を心掛けており、信頼されるパートナーとしてお客様のニーズに応えるサービスを提供いたします。

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スクラップモーターの基礎と価値の仕組み

モーターに含まれる非鉄金属のリサイクル価値とは

 

スクラップモーターが再資源化の観点から注目される理由は、内部に含まれる非鉄金属の存在にあります。一般的なモーターには鉄・銅・アルミ・真鍮などの金属が多く含まれており、特に銅は買取市場での価値が高く評価されています。これらの素材は「非鉄金属」と呼ばれ、電気伝導性や加工性に優れた特性を持っているため、再利用されやすいのです。

 

モーターに含まれる金属資源の割合を具体的に見ると、以下のようになります。

 

構成部品 主な素材 回収価値の高い金属 備考
巻き線 銅(高価) 解体作業で最も重視される
コア部 鉄、シリコン 鉄(低価格) 重量はあるが単価は低め
ハウジング アルミ、鉄 アルミ(中価格) 軽量で扱いやすく需要も高い
軸受 真鍮、鋼 真鍮(高価格) 副次的に取り出される金属

 

こうした部品が含まれるモーターは、廃棄されるのではなく、リサイクルに回されることで再び価値を生み出します。たとえば、解体された銅線は「銅スクラップ」としてリファイン精錬され、新たな導線や配線部品へと生まれ変わることも少なくありません。

 

非鉄金属の中でも特に銅の価格は世界市場の需給バランスによって変動し、現在では1kgあたりの価格が高値で安定している傾向にあります。これが「スクラップモーター=価値がある」とされる大きな理由です。

 

また、銅に次いで価値の高いアルミニウムや真鍮も、含有量に応じて価格が変わるため、スクラップ業者や個人でもモーターの中身を事前にチェックして、買取価格に反映できるように意識することが重要です。

 

リサイクルの現場では「銅線取り出し」や「油抜き」「非鉄と鉄の分別」など、工程ごとの処理の丁寧さが単価に大きく影響します。とくに、黒モーターのように油分を含んだ構造体では、油抜きの有無で買い取り対象か否かが判断されるケースもあります。

 

家庭用・工業用モーターの用途と資源循環の背景

 

スクラップモーターの再利用価値を理解するには、どのような機器に使われ、どの規模で流通しているかを知ることが大切です。家庭と工業で使用されるモーターは、その種類も出力も大きく異なりますが、どちらも「金属資源を有するリサイクル対象」としての共通性を持っています。

 

家庭内では、以下のような家電製品に小型モーターが使用されています。

 

  • 冷蔵庫(黒モーター)
  • 洗濯機(ポンプモーター)
  • 掃除機(タービンモーター)
  • エアコン(圧縮機付きモーター)
  • 換気扇、扇風機(単相誘導モーター)

 

これらの製品が故障・廃棄されると、モーターはスクラップとして扱われます。特に冷蔵庫などに搭載された「黒モーター」は、コンプレッサーとして油分を多く含むため、解体時に「油抜き」が必須です。この処理が行われていないと、業者側が再利用しづらく、買取価格の減額対象になるケースもあります。

 

一方、工業用モーターは以下のような環境で利用されます。

 

  • 生産設備(ベルトコンベア、圧縮機など)
  • 建設機械(クレーン、ポンプなど)
  • 水処理設備(大型水中ポンプ)
  • 工場の換気や熱制御装置

 

工業モーターは出力が高く、サイズも大きいため、スクラップとして回収される際には重量あたりの非鉄金属量も多く、買取価値も高めです。特に「モーターコア」や「水中ポンプ スクラップ」などは法人取引が中心になることが多く、買取価格も業者ごとに大きく異なる傾向があります。

 

用途別のモーター特徴を簡潔にまとめると、以下のようになります。

 

モーター分類 主な用途 特徴 処理の注意点
家庭用 冷蔵庫、洗濯機、扇風機 小型、銅線が少ない 黒モーターは油抜き必須
工業用 工場設備、建機、水処理 大型、銅含有量が多く単価が高い 重量物のため解体設備が必要

スクラップモーターの種類と構造別の評価基準

黒モーターの特徴と処理上の注意点

 

黒モーターは冷蔵庫やエアコン、業務用冷凍機器などに搭載される密閉型の圧縮機モーターのことで、その特徴から「密閉コンプレッサー」とも呼ばれます。外観は黒い塗装が施されており、中に冷却用オイルが密閉されている構造です。解体やスクラップ買取の現場では、「黒モーター」と呼称されることが一般的で、金属スクラップとしての価値は一定の評価を得ています。

 

黒モーターの買取市場で注目されるのは、主に以下の点です。

 

  1. 重量があり、銅・鉄・アルミなどの複合素材で構成されている
  2. 内部に油分が含まれているため「油抜き」が必須
  3. 解体難度が高く、専門の工具と知識が必要
  4. 工業モーターに比べて銅線の含有率がやや低い傾向

 

買取単価は「油抜きの有無」で大きく左右されるため、事前の処理が重要です。油が残ったまま持ち込まれた黒モーターは、環境負荷の観点から減額または買取不可となることがあり、処理の可否は各業者のポリシーに依存します。

 

以下は、黒モーターの主な構成素材とその再利用価値を示した一覧です。

 

構成部位 主な素材 市場価値 再利用先例
巻線コイル 電線、配線材、導電部品
外殻・ケース 鉄・鋼板 建材、鋼材リサイクル
軸受けや内部部品 アルミ・真鍮 自動車部品、精密部品など
冷却オイル 鉱物油 廃油処理、特殊処理が必要

 

また、黒モーターは「雑品スクラップ」として分類されることもありますが、近年は分類が細分化され、「黒モーター単体」として明確に価格が付けられるケースも増えています。全国のスクラップ業者が現在で提示している黒モーターの買取価格はおおよそ1kgあたり80〜150円前後とされており、処理状況によって上下します。

 

さらに重要なのは「持ち込み方法」です。法人が回収依頼をかける際には、油抜き・品目の事前申告・運搬条件などの確認が求められます。一方、個人が持ち込む場合でも、以下のような注意点を押さえておくと、スムーズな取引が可能です。

 

  1. あらかじめ油抜きを済ませておく
  2. モーター以外の異物(プラスチックなど)を除去する
  3. 銅線などの部品が著しく損傷していないか確認する

 

リサイクルの観点から見ても、黒モーターは非鉄金属資源の回収に貢献できる重要なアイテムです。環境配慮型のスクラップ処理を促進するためにも、処理方法を正しく理解し、適切な業者に引き渡すことが求められます。

 

モーターコア・水中ポンプ・小型モーターの違いと価値の違い

 

スクラップとして扱われるモーターにはさまざまな種類が存在し、それぞれに異なる特徴と評価基準があります。特にモーターコア、水中ポンプ、小型モーターは、形状・用途・内部構造が大きく異なるため、リサイクル時の価値や取り扱い方法も変わります。ここではそれぞれの特徴と、再資源化における評価の違いを詳しく解説します。

 

まずは3種類のモーターの基本的な比較を以下にまとめます。

 

モーター種別 主な用途 銅含有率 重量 買取価格帯(kg単価) 特徴
モーターコア 解体済みモーターの中核部品 中〜大 140〜180円 銅線が集中し価値が高い
水中ポンプ 浄水設備、工業排水装置など 60〜100円 アルミが多く解体が困難
小型モーター 家電・玩具など 中〜低 40〜90円 軽量で扱いやすく数量が鍵

 

モーターコアは、すでに外殻やプラスチック部品などを除去された状態のモーターの核となる部分です。銅巻線が密に配置されており、解体・分別の手間がかかっている分、スクラップとしての価値が高いとされます。法人の解体業者やリサイクル企業が大量に保有することが多く、非鉄金属回収の観点では最も効率の良い品目です。

 

一方、水中ポンプは大型で水密構造になっており、内部に銅やアルミが含まれてはいるものの、解体には専門的な工具と時間が必要です。また、アルミやステンレスなどの素材が混在しているため、分類や処理を誤ると減額対象になることも少なくありません。工業用設備での使用が多く、法人向けのスクラップとして回収されるケースが一般的です。

 

そして小型モーターは、扇風機・ミキサー・ラジコン・プリンターなど、家庭用の雑品や精密機器に広く搭載されています。構造は簡易で扱いやすいものの、銅線の量が少なく、1個あたりの金属価値は高くありません。しかし、解体不要でそのまままとめて持ち込めるという点では、個人でも扱いやすいカテゴリといえます。

 

これらの違いを踏まえたうえで重要なのは、「自分が所持しているモーターがどのカテゴリに該当するか」を把握し、適切な方法で分別・運搬・処理を行うことです。業者によってはモーター種別ごとに分類を求めるところもあるため、事前の準備が買取単価に大きな影響を与えます。

モーター解体と銅線取り出しの実践手順

自分でモーターを解体する際の工具と安全対策

 

モーターを自分で解体することには大きなメリットがあります。解体後に銅線を取り出して分別することで、スクラップとしての価値が上がり、買取価格も向上します。特に黒モーターやモーターコアなど、非鉄金属を多く含むタイプでは、手作業での解体によってリサイクル効率を高められます。ただし、適切な工具と安全対策を講じることが前提です。

 

まず最初に準備するべき工具は以下の通りです。

 

工具名称 用途 補足情報
インパクトドライバー モーターの外装やネジの取り外しに使用 電動工具のため、作業時間が短縮される
グラインダー モーター外殻の切断、接合部分の解体に使用 火花が出るため必ず保護メガネを着用
ペンチ・ニッパー 銅線の切断や引き抜き、細かいパーツの除去に使用 絶縁手袋の併用で感電対策にもなる
六角レンチ 特殊なネジに対応するための補助工具 モーターによっては必須
鉄製バール 固定部品のこじ開けやてこの原理での解体用 力をかけやすくするため軍手の併用が推奨

 

安全対策としては、以下の5つを必ず守ることが求められます。

 

  1. 保護メガネを着用し、金属破片や火花から目を守る
  2. 作業用手袋で指先のケガや感電を防止
  3. 騒音対策のためのイヤーマフや耳栓を使用
  4. 必ず通電していない状態で作業を始める(バッテリー残留にも注意)
  5. 作業は換気の良い場所または屋外で実施し、金属粉やオイル臭の滞留を防ぐ

 

黒モーターのように密閉構造で内部にオイルを含むモーターの場合、油抜き作業も必要です。これはオイル分が残った状態では買取不可または減額となるケースが多いためであり、ペール缶などを使った廃油回収方法の理解も求められます。

 

特にDIY初心者にとって注意すべき点は、グラインダー使用時の切断方向です。モーターは構造的に強度が高く、誤った方向から無理に切断すると工具破損や事故の原因になります。慣れないうちはプロの解体業者の動画を視聴するなどして、基本の手順を理解してから作業に入るべきです。

 

加えて、複数のモーターを扱う場合には、モーターの種類ごとに分類して解体工程を最適化することが効率アップに繋がります。以下のような作業分類例を参考にしてください。

 

  1. 黒モーター:油抜き → ケース開封 → 銅線抽出
  2. 小型モーター:ネジ外し → 巻線部除去
  3. モーターコア:残留アルミや異物を削除 → 純銅と鉄部に分別

 

これらを確実に実行することで、モーター1個あたりの回収銅量を最大限に引き出すことが可能となり、結果としてスクラップとしての評価が上がります。DIYでのモーター解体は、費用対効果とリスクを正しく理解し、安全・効率的に実施することが重要です。

まとめ

スクラップモーターの価値は、見た目だけでは判断できません。内部に含まれる銅線の量、非鉄金属の種類、構造の違いなどによって、買取価格に数十円から100円以上の差が生じることもあります。特に黒モーターの場合は、油抜きの有無や解体済みかどうかによって単価が大きく変動するため、処理前の一手間が買取価格に直結します。

 

また、工業用や水中ポンプ、小型家電用など、用途に応じてモーターの構造も異なり、それぞれ評価の基準が変わります。銅含有率を見極めることができれば、業者に任せきりにせず、自ら最適な売却タイミングと方法を選べるようになります。買取業者との価格交渉や出張買取依頼の際にも、基本的な知識を持っているかどうかが査定結果に影響を及ぼすのです。

 

モーターの解体を自分で行う際には、適切な工具を使い、安全対策を徹底することが重要です。インパクトドライバーやグラインダーを用いた作業にはリスクも伴いますが、その分高単価で売却できる可能性が広がります。費用対効果を見極めながら、自分に合った売却スタイルを選択することが、最終的な利益最大化につながります。

 

今回の記事では、スクラップモーターの構造や種類ごとの評価方法、解体の実践的なポイントまでを総合的に解説しました。今お手元にあるモーターが、ただの金属くずではなく、価値あるリサイクル資源だという視点で見直すきっかけになれば幸いです。放置してしまえば数百円の損失ですが、知っていれば価格を倍にできます。そんなチャンスを無駄にしないためにも、ぜひ一度、目の前のスクラップモーターの可能性を見直してみてください。

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よくある質問

Q. モーターの銅線含有率によって価格がどのように変動しますか?
A. 銅線含有率はスクラップモーターの価値を左右する最も重要な要素の一つです。たとえば、銅含有量が50%以上のモーターは高評価を受けやすく、モーターコアとして150円〜180円/kgの高単価で取引されることもあります。一方で、アルミ混在や残留鉄分が多いモーターは60円〜100円/kgと低単価になりやすい傾向にあります。業者によっては含有率を目視や重量比較で査定する場合もあるため、事前にある程度の見極めができると、より高値での取引に繋がります。

 

Q. スクラップモーターを売るとき、無許可業者に依頼した場合のリスクはありますか?
A. はい、非常に重大なリスクを伴います。無許可業者にモーターを引き渡すと、廃棄物処理法違反となる恐れがあり、個人でも罰則対象になることがあります。特に法人がこれに該当した場合、廃棄物の不法投棄や再販ルートによるトラブルで行政処分を受けることもあり得ます。環境省や自治体が指定する適正処理業者に依頼することが重要で、古物商許可証の提示や実績公開など、信頼できる証拠を確認するようにしましょう。リサイクルで利益を得るためにも、法律を守ることが前提です。

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