日日是好日
ゴールデンウィークが終わろうとしている。
正月休み以来連休がなく、月曜日から土曜日まで仕事をしてきた。
久しぶりの休暇。
隣の県を少し跨いだだけで遠出はしなかったが、気持ちがほぐれる事は
いくつかあった。
その1。孫との再会。
正月休みにも会っているが、幼い子どもたちは、ほんの数か月でも成長し変化を遂げている。
楽しい時間はあっという間だ。
駅での別れは、孫二人が代わる代わる抱っこをせがんで、別れを惜しんだ。上の子は涙を流して、エレベーターが上昇して見えなくなるまで手を振っていた。下はニコニコあっけらかんとしている。
次にまた元気で会う、それが私の大事な目標になる。
その2。山へ行く。
わらびを取りに山へ行った。前回は大量に採れて、乾燥わらびにしてみた。今回はかなり少ない収穫だったので、早めに調理するつもりだ。連休の後半は晴天続きだったので、山に入ると新緑が眩しかった。
ひと月ほど前に、映画「PERFECT DAYS」を観た。
動きのある映画が好きな自分には、初老の清掃員の淡々とした日常生活を描写したものは、正直好みではなかったが、ふとした時に映画の場面を思い出す。木漏れ日が印象的だったのだ。
主人公の役所広司は、仕事の合間に木漏れ日を見上げ、写真に収めていた。新緑の山は特に美しいが、
「木漏れ日」という美しい日本語を思い浮かべると、さらに感慨深い。映画のタイトルも「木漏れ日」が良かったのでは?と木々を見上げながら思っていた。
静かな連休後半だ。
山田